代表コラム

代表コラム

家の中で「生ごみ」をどのように処理するか。これって意外と多くの人が考えていることだと思います。
お客様に話を伺ってみると、みなさんいろいろな工夫をされているんです。例えば、ジップロックのような密閉できる袋に入れるという人、ごみの日まで冷凍しておくという人。驚いたのは、家の外に置いたごみ箱に向かって、窓から投げ捨てるという人までいらしたことです。
私はと言うと、いろいろ試した末に、電気式の生ごみ処理機が一番と言う結果に至っています。

こどもの頃、自宅の庭に生ごみを捨てに行くのは私の仕事だったのですが…、とにかく嫌な仕事でした。だって、汁を垂らさないようにバケツいっぱいの生ごみを運ぶのは大変だし、虫が飛んでいるわ臭いわで。そんなことがあってか、結婚してからは生ごみの処理をずいぶん工夫しました。臭いの元は水分、虫の対策は密閉と考え、生ごみが出るごとに水を切り、ビニール袋に入れて、空気を抜いて、固く縛る。“生ごみが臭わない袋”と言うものを買って使っていたこともあります。そんな日々を経て、今は電気式の生ごみ処理機がなくてはならない存在に。生ごみ特有の臭いもないし、体積が減る分ごみの量も減ります。可燃ごみで出すなら水分がない方がエネルギーに無駄がないこと。何より、生ごみを捨てるために何重にも袋を使って、逆にごみを増やしているという矛盾を感じなくて済むこと。合理的で、私の性分に合っています。

私が使っているのは、パナソニック製と島産業製の2台。どちらも甲乙つけがたいものですが、今課題だと感じているのはシンクから生ごみ処理機へ、“いかにして生ごみからの汁たれを防ぐか”という動線の問題。

パナソニックの場合は、ごみ受けが重いのが難点。汁たれを防ぐために、シンクの中にごみ受けを置いて、生ごみを入れることにしたのですが、その動線で、攪拌する際に出る乾燥した生ごみの茶色い粉がどうしてもまわりに落ちてしまうのです。生ごみ処理機の蓋を開けるだけで粉が舞うので、毎回本体のみならず周りの床まで掃除しなくてはならないことが負担に感じています。

一方、島産業の方はごみ受けは片手で持てるし、受け皿がついているところも気に入っています。私がもっとも問題視している汁だれの心配がありませんから。ただ水切り穴が大きすぎて、茶葉などの細かいものは抜け出てしまうのが難点。攪拌しないタイプでそのまま水分が抜け出る形になるため、ごみ捨ての際は特に袋にまとめずそのまま捨ててしまえます。1日の終わりにシンクやまな板を熱湯消毒する時、ごみ受けもついでに熱湯で流すだけできれいになるところも良いですね。

個人的には、見た目は断然パナソニックが好みですが、コンパクトな島産業なら収納の中にも収まるという利点があります。ごみ受けをセットする時に少し前屈みになるから、高さ30㎝くらいで専用の台を作るといいかな。パナソニックは手入れや操作の際に多少屈むことになるけれど、重さとごみ受けの運び方を考えるとそれくらいは仕方ない。と、いろいろと考えてはいるのですが…、生ごみ処理機、本来は2台もいらないんです。どちらかに決めたいと思ってはいますが、こっちだけ使ってみるとあっちも恋しいし、その逆もまた然り…。まだまだ、試行錯誤が続きそうです。